去る、8月11日、JDSA災害救援活動者認定講座要救助者サポート課程を再受講しました。

 

要救助者のサポート課程(レスキューサポーター認定講座)では、CPR(心肺蘇生法)のトレーニングがあります。

 

唐突ですが、

皆さんは、CPR(心肺蘇生法)ができますか?

わたしは、知識としてCPRの手順を知っているだけでした。

JDSAを受講する度、知っているということとそのときに行動できることは全く違うことを実感します。

初めて、JDSAの要救助者サポート課程を受講した際、

救急車の到着するまでの数十分の間に、刻々と変化する現場の状況を冷静に判断し、自分の安全確保は、もちろんですが、倒れている人の安全も確保しつつ、CPRを継続的に同じリズムと力で行っていくということがこんなにも困難なことであることに驚愕しました。

 

当たり前のことですが、

心肺停止の現場では、周りの安全や倒れた人の反応を確認し、救急車を呼び、AEDの手配をし、他の人に協力やサポートのお願いなどのリーダーシップもとりながら、CPRをスタートし、救急車のくるまで、一定のリズムと力で胸を押し続けることになります。

そこに、自分しかいなければ、途中で手をとめることはできません。

それだけなく、その時は、日常生活の中で、突然、起きます。

救急車がくるまでの間、トレーニングと同じような状況下で、CPRだけに集中してやることは、稀であり、ほぼ、ありえないということを真摯に受け止めていませんでした。

 

JDSA認定講座実習の時も、周りの声に反応し、CPRの手が止まる、カウントがわからなくなり、なにより、数分で手に力が入らず、一定の力で胸を押し続けることができなくなりました。たった数分間ですら、汗だくになり、息があがり、体力の限界を感じました。

有事だった、救急車到着は、もっと時間がかかるはず。

そんなことさえ、イメージできていませんでした。

心の片隅に、救急車は、すぐにきてくれるから大丈夫。

救急は、いつか起こること。

わたしがやらなくともできる人がいるからという安易な気持ちがあったことは否めません。

そして

心肺停止の現場が騒然とし、周りがパニック状態なっていることを想像する力が乏しいければ、なにかしなくてはという想いがあっても立ちすんでしまいます。

だからこそ、

要救助者サポート課程の実習では、様々なシュミレーションでのトレーニングを行っていきます。

家族が家で心肺停止したら

脳しんとうのときは?

事故のときは?

プールや海では?

職場では?

有事の際は?

どのような対応が可能かを話し合い、イメージをして、トレーニングをしていきます。

講座の中で丁寧に伝えられることがあります。

それは、どんな時も、必ず、セットアップをすること。

落ち着いて、周りをみて。

自分の体力、精神力や知識、スキルも考慮し、最良なことを選択すること。

 

応急救護を知識を身につけると、CPRを行うことばかりに意識が向きがちになります。

その想いは大事なこと。

それでも、まずは、自助、自分の安全が確保しているかを見極めるられる判断を持つことを教わります。

身の丈以上のことは、お互いの命が危ぶまれてしまうからと。

 

講座の中、様々なシュミレーションを設定し、その時、どんなことができるかを問われます。

例えば、

救急車やAEDの手配やCPRリズムのカウント、救急車の誘導、救急箱、タオルを用意することなど。

やることはたくさんあるはずだから、しっかりとイメージをして行動すること。

有事の時を、常に意識しておくことを教えもらい、トレーニングをしていきます。

わたしは、そのことで気持ちがリセットし、切り替わってきています。

 

もし、心肺停止の現場に遭遇したら、今の私は、どんなサポートができるだろうか?

 

  • CPRをしている人の横でカウントをし、肩を叩くこと 
  • 救急車は呼ぶこと
  • AEDを持ってくること
  • 警備の人や駅員の人に知らせること
  • 倒れている人と一緒にいた人の気持ちのサポートなど。

 

どれも、ささやかな小さな力かもしれません。

でも、そのときの想いが行動につながっていくことで守れる命があることに気づかされます。

なので、繰り返しのトレーニングをすることで、スキルを身体に落とし込みことが大切なことであると得心しています。

 

また、この様な救急に関する世論調査もあります。

 

日本では、毎日約200人、年間70,845人に方が、突然の心肺停止で亡くなっています。

その突然の心停止の70%が住居で発生し、CPRが行われないと救命率約4.7%。

救命率は時間とともに下がっていきます。

倒れてから対処が1分遅れるごとに7〜10%救命率が下がっていきます。

その一方で、突然の心肺停止現場において、居合わせた人たちによるCPRが43.4%の割合で実施されていない現状があり、57.3%の人が応急手当に自信がないという回答しているそうです。

 

(参考資料:総務省消防庁平姓28年救急救助の現状・2007年 Lancet誌掲載   SOS−KANTOU スタディグループ・内閣府応急手当の世論調査)

 

わたしも、JDSA災害救援活動者認定講座を受講するまでは応急手当に自信がない57.3%の側でした。

受講後、できないことに目をむけるのではなく、その時、なにができるのかと考え、行動する大切さを教えてもらっています。

 

その時がいつが起きることではなく、いつでも起きる可能性があるという意識になってきています。

一人ひとりの意識の変化が命のリレーとなり、その時、大切な人の命をつなげていくことになります。

想いを行動へ。

そのことが命のリレーになっていくとわかっているからこそ、一歩踏み出す力になるのてはないでしょうか?

 

最後に、受講して頂いたみんさんの感想を抜粋し、掲載します。

 

*CPRとAEDのトレーニングが印象に残りました。また、回復体位と感染症の予防についても

参考になりました。ありがとうございます。

 

*やはり、セットアップが重要です。

いろいろとやってきたはずなのに、JDSA代表のスキルや言葉によって、次々に、もっと、深く、物事や現場の見方に変わりました。

 

                            JDSA災害救援活動者 松谷桂子